新人看護師となって入職してくる人の中には、上司に可愛がられる人とそうじゃない人がいます。とても不思議なことですけど、本当に分かれます。
上司に可愛がられる人の特性というのは決まっているように思えます。
ここでは、上司に可愛がられる新人看護師の心得について述べていきます。
私は新人の頃、同じ専門学校だった友人と2人で同じ部署に配属されました。そこには、病院の中でも有名な怖い主任と、これまた有名な厳しい師長がいたので、他の部署に配属された友人によく同情されたものです。
しかしながら、確かに2人とも顔は怖いし厳しいけれど、ただ新人に厳しく当たるのではなく、新人の心得がなってない、あるいはこのままでは患者さんに迷惑がかかるであろう、そんなときに厳しく叱られました。
私は、2人を見ていてそんなことを感じたので、筋が通っていて素晴らしい先輩に恵まれた、と思いました。
だから、そう感じたときから、分からないことは何でもこの2人に尋ねようと決めたのです。
もう1人の友人は、その2人を怖がっていましたが、私はわざわざ近寄っていって元気に挨拶をするようにしました。
出勤した時と勤務が終わった時はもちろん、業務中にすれ違ったときにもにっこり笑って一礼するなどしていました。
「今日は入院が多いですね」「今日は暑いですね」なんてこちらから声をかけることも積極的に行いました。
そうしているうちに、師長や主任から仕事を教えてもらうことが増えていきました。
最初に採血をするときは、主任がそばで見ていてくれました。
1番最初は失敗してしまったのですが、主任はまず患者さんに謝ってくれ、私には「肩の力抜こうか…」と私の方をポンポンと叩いてくれました。
2回目に成功した時には患者さんに丁寧にお礼をしたあと、私に「手技は問題ないから自信を持ちなさい」と言ってくれました。
その後、様々な仕事のコツなど教えてくれるようになりました。
私は必死にメモを取り、分からないことは必ず質問するようにしました。
それを家で見直し、次の時からは失敗のないように心がけていました。
そうすると、やる気があると思われたのか、いろんなことを教えてもらうことができるようになり、昼休みなども一緒に休憩しようと誘われたりするようになりました。
友人は相変わらず師長や主任と距離を取っていたので、なんでそんなに仲良くなったのかと驚いてましたが、私はただ先輩の良いところを見て、新人である立場をわきまえて素直に接していただけでした。
新人看護師は国家資格を取得したとはいえ、臨床の場では素人同然です。
そこでは、先輩にいろんなことを教わって、成長していく必要があるのです。
だから、きちんとした挨拶をして、素直になんでも聞き入れ学ぶ姿勢を崩さない、これは非常に大事なことです。
さらには、厳しい上司だって大事な先輩です。
怖がっていては溝ができていくだけですから、良い所を見つけてこちらから積極的に距離を縮めていくと、そのやる気は絶対に買ってくれるものです。
今日の部屋持ち:いずみん