看護師として自分の働き方・キャリアを考える

年度末は、自分の新しい看護師キャリアを考えるのにピッタリな時期

看護師のキャリアについては様々な議論がなされています。例えば、認定看護師や専門看護師などの臨床に関するキャリアであったり、あるいは大学卒や大学院卒などの学歴に関するキャリアであったりと多岐にわたっています。

しかしながら、それらに共通していえるのは、看護の専門性です。臨床では、認定看護師や専門看護師が病院にいることで、その領域の看護の専門性を十分に発揮することができます。また看護の研究では、学歴が高ければ、看護にとって必要不可欠である倫理観や自律性が高いという報告もされています。

そのため、看護師のキャリアについては、現在、注目を集めているということなのですね。もちろん、臨床看護師には、専門学校卒の看護師が多くいることでしょう。しかしながら、通信の大学に入学し、看護学士の学位を取得する看護師も多くなっています。その現象は、この10年間で看護学校が大学化してきたことに関連していることが考えられます。

つまり、臨床看護の根本には看護教育の充実が問われているということになるわけですね。そのため、看護師の仕事をしながら、大学に入学する看護師もいれば、大学院に進学する看護師も増えています。もちろん、大学院には、専門コースといって専門看護師になる道も開かれますから、キャリア開発にはもってこいですね。

しかしながら、キャリアを積んでいくことはそう簡単にはいきません。なぜなら、ある程度の準備が必要だからです。では、それをいつするか?その答えは、何といっても年度末の3月でしょう。準備と言っても、エントリーするということではなく、この年度において、どのようなキャリアプランを行うかということです。

具体的には、目指すキャリアに対して、いつ行動したら良いのか、あるいは進学するために大学や大学院に入学するための条件は何なのかということを整理します。それを3月の時点でプランニングしていれば、その年度はスケジュール通りに目標に向かうことができるでしょう。

ただし、現実的には、そのプラン通りにいかない時もあるものです。

しかしながら、すべてを否定的に捉えるのではなく、それは仕方がないことなのです。どんなにキャリアを積んでいこうが、結局は臨床看護に還元しなくてはなりません。

キャリアばかりを見つめるのではなく、今ある現状を考えて患者さんへの看護に視点を置くことが大切です。キャリアばかりを目指しても、看護へ生かすことと・看護観を見失っては意味がありませんからね。

今日の部屋持ち:ビスト

-看護師として自分の働き方・キャリアを考える