もう、かれこれ20年以上も前から、准看護師の資格はいつか廃止されると噂されています。ですが、現在も廃止されることなく続いています。
准看護師の資格は、戦後間もない時期に看護師が不足している中で暫定的に作られた資格になります。だから、正看と違って国家資格ではありません。
看護師として働いている分には、正看か准看かは区別がつきませんが、准看護過程の教育を見てみると、正看護過程のそれと比較して明らかに教える知識が少ないのが現状です。ですから、時を経てめざましく発展した医療の現場で働くことを考えると、明らかに妥当な教育内容とは言えないために、廃止が継続的に叫ばれているのです。
ただ、それでも廃止にならない理由があります。それは、一部の医師が廃止に反対しているからです。看護協会は准看の資格廃止の方向に動いているのですが、医師の反対があっては現実的に廃止してしまうことは難しいでしょう。
では、なぜ医師が反対するかということになりますが、まず、慢性的な看護師不足に医療業界が悩まされていることが大きな原因となります。このような状況で准看護師を廃止してしまえば、更に人材不足となることは明らかだからです。
しかも正看に比べ、准看護師は給料が安く済むため、特にクリニックや診療所などの個人の開業医などでは必要とされているのが現状です。
おそらく、今後もこの傾向は続くと予想されます。実務的に正看と准看は、やっていることはほとんど変わりません。
様々な事情があって、准看護師を目指している人は多いことでしょう。けれども、いつか廃止になるという話があるから二の足を踏んでいる人もいるかもしれません。ただ、現状から考慮しても准看護師が廃止されるには、まだまだ 高いハードルが多くあるので、突然廃止になって准看護師が困るような事態にはなりません
ですから准看護師を目指すことは無駄ではありません。まずは准看護師となって、後々正看護師の資格を取得することもできますし、准看から正看になることを推奨している職場もあります。
いずれにしても、今すぐ准看護師が廃止になることはないと断言できますね。
今日の部屋持ち:いずみん