若いと考えることはないかもしれませんが、ある程度の年齢を重ねると、これまで元気だった自分の親が弱り始め、突然倒れて緊急入院したり、持病が悪化して日常生活に支障が出たり、なんてことはよくある話です。
特に、40代・50代の働き盛りともなれば、親の年代がだいたい60代・70代のことが多くなります。
そうすると一緒に働いていた仲間が、親の介護のために退職し田舎に帰ることを余儀なくされる場面を目にすることが多くなってきます。
それは、看護師であっても例外ではなく、どんなに主任や師長などの重要なポストにいたとしても、親の介護をしなければならないからと辞めて実家に戻る人は多いのです。
自分の親の介護のことを準備・考える機会を持とう
しかしながら、親の介護を見据えてしっかり準備しておくことで、離職したり実家に身を寄せたりしなくて済む方法もあります。
例えば、離れて暮らす親の安否を確認する方法としては高齢者の見守りサービスや、緊急通報サービスなどがあります。
これは、親と離れていても、現在どんな状況かを知ることができるだけでなく、万が一の時には、親が住んでいる地域の専門業者や自治体に連絡が行くことになっています。
また、事前に親の介護についての情報収集を行っておくことも大事です。
実際に地域の行政窓口を訪ねたり、民生委員と顔合わせしたりして、いかに仕事をしながら介護をしていくのか、ということを話し合っておくと、いざ介護が必要になった時に慌てることがなくなります。
さらには、何でも話せるようなケアマネージャーを探しておくと、いろいろな面でサポートしてくれるでしょう。
看護師だから自分の親の介護を、自分が全部するべきという呪縛からは離れてみる
遠くの親戚より近くの他人というように、親と離れて暮らしていながら仕事も辞めずして介護にあたりたい場合には、事前に準備して出来るだけのサービスを利用すればいいのです。
そもそも、日本では身内のことは身内がと、考えすぎな傾向にあると思います。介護は、必ず肉親がしなければならないわけではありません。
様々なサービスがあるのですから、仕事を優先にしたいのであればそれを活用すればいいのです。
親の介護の問題は、子どもの人生を大きく狂わせてしまう危険性もはらんでいますので、早めに準備にとりかかることが肝要です。あなたご自身の配偶者や家族とも話し合ってみる機会を持つことを考えてみませんか?
今日の部屋持ち:いずみん