脳神経内科で働きたい

脳神経内科の他職種との関わりは?

脳神経内科に多い疾患の多くはリハビリテーションが効果を発揮します。

特に脳梗塞や脳出血の多くは早期からのリハビリが有効であるため、重症の場合でも血圧が安定した段階で早々に開始されます。

身体機能の訓練を行う理学療法士、生活動作の機能を引き出す作業療法士、言葉や嚥下機能を訓練する言語療法士がおり、それぞれ医師の支持の下に訓練計画を作成し実施していきます。

通常安静が必要な状態ではベッド上やベッドサイドで、その後状態に応じて訓練室や生活環境を意識した訓練へと移行します。

看護師は療法士と協力してリハビリの効果がでるように、必要な情報を小まめに交換することが必要となります。

訓練室での訓練だけでなく生活の場となっている病棟でも個々の機能を考えた訓練を継続しなければならないため、一貫した方法でできるように認識を統一させます。

嚥下障害によって食事が食べられない、あるいは誤嚥しやすい問題を抱えた患者さんが多いため、NST(栄養サポート)チームが活動しておりその中心となって栄養問題に取り組んでいるのが管理栄養士です。

体重や採血結果などから総合的に栄養状態を評価し、食事内容や量などを検討したり嚥下しやすい食事形態への変更などを行っています。

脳神経内科の病棟では検査室やリハビリ室に患者移送が多いために、その業務を看護師と共に行っているのが看護助手です。

病院では介護福祉士やヘルパーの資格を持っている場合がほとんどで、身体的ケアも協力して行います。

急性期の治療が終了すれば退院となりますが、多くはすぐに自宅復帰が困難な状態であると言えます。

回復リハビリ病院や老人保健施設、療養型病院などへ転院する場合、入院した時点から準備が進められていきます。

看護師は身体的な状況だけでなく、家族や家庭環境など社会的背景まで把握した上で、メディカルソーシャルワーカーに必要な情報を提供し次の移転先や連携を依頼します。

メディカルソーシャルワーカーはその人に合った移転先を探したり、利用できる社会福祉サービスを紹介するなど病院と外部との窓口的な役割を果たしています。

介護保険制度がかなり浸透してきたことにより、看護師は患者さんやその家族から退院後のことについて相談を受けることが多くなってきました。

地域の介護サービスについてはある程度の知識を身につけておいたほうが好ましいのですが、より詳しい内容に関しては院内のメディカルソーシャルワーカーを紹介していく必要もあります。

-脳神経内科で働きたい