看護師のお悩みとお仕事的コラム

新人看護師もスゴイ!看護の質!新人看護師の新鮮な看護とは?

看護の世界に入ると様々な視点があることを常に感じます。ベテラン看護師の的確な判断のもとに行われる看護、中堅看護師のエビデンスに基づいた看護等、患者さんに対する温かなまなざしが向けられています。しかし看護師たるもの人間であることから、看護と業務がマンネリズムになってしまうこともしばしばです。

そのような中、一目置かれるのは何と言っても新人看護師ですね。なぜなら新人看護師には、業務が初めてであるために看護がマンネリズムになるという概念がありません。つまりベテラン看護師にないものを持っている可能性があるということですね。

例えば清拭の援助を行う時、患者さんに温タオルをビニール袋へ入れて渡してケアが終了することが多々あります。しかしそれは果たして清潔ケアと言えるのでしょうか。実はこのような考え方が新人看護師の中にあります。 

本来であれば、自立している患者さんでもどこが拭けていて、どこが拭けないのか。また看護師が拭いた時の患者さんの反応を見て、拭き方が悪いのか、それとも皮膚に炎症が起きているのか等、患者さんとの関わりを通して得られるものが看護だと思います。

看護師として長く働いていると、どうしても効率的な業務を遂行しようという考えが出てきます。その背景には患者さんへの平等な看護の実現や看護師のワークライフバランスの調整等があります。しかしそれは同時に「業務」にウエイトを置き過ぎて、とかく「看護」を見失ってしまうことも多々あります。

そのような時、日常的に看護と業務を「看護業務」としてまとめてしまっていることに気づかせてくれるのが新人看護師です。

仕事はまだ手に着かず、ネガティブ思考になっている新人看護師の方は、自分の看護観をぜひ守って働くことが大切です。看護師の経験年数に比例して看護の視点が養われるかもしれませんが、看護は量ではなく質ですから、新人看護師も自身の看護観を大切にお仕事していきましょうね。

今日の部屋持ち:bis

-看護師のお悩みとお仕事的コラム
-