看護師のお悩みとお仕事的コラム

4月はプリセプティーとプリセプターの初めての顔合わせ!

4月は何かと新しい出会いがたくさんあります。特に新人看護師から見れば病院で働く看護スタッフを始め、医師や検査技師、あるいは事務員等、様々な方が初対面となりますね。また病院で働いているスタッフは新人看護師を迎える形となり、そこでも新しい顔合わせになります。

看護に関するセクションでは新人看護師と中堅看護師の関係を構築する上で、現在、プリセプター制度を導入していくことが主流となっています。そこでは「新人看護師をプリセプティー」「中堅看護師をプリセプター」と呼ぶことになります。

プリセプティーに関しては何をするにしても初めてなわけですから、どうしてもプリセプターに頼る必要があります。またプリセプターは看護師の育成ということに重きを置きながらプリセプティーの指導にあたります。しかしこの関係を良好にするか否かで、その後の看護師人生がうまくいくかどうかのバロメーターとなることが示唆されます。

ある病棟のフロアでは、AチームとBチームに分かれて看護体制が組まれていました。患者さんの疾患や重症度は両チームともほとんど変わりません。しかしBチームの方が優位に看護師の離職が目立っていることに気がつきました。

その原因を辿ってみると、プリセプターの指導方法が一つ浮上しました。現在、プリセプティーとプリセプターとの間にはポートフォリオという「交換日記」のようなものを取り入れているセクションが多いようです。

その内容を見てみると、Aチームに関しては「患者さんが○○の場合はどう考える?」というような両者で考えるような体制、Bチームに関しては「○○ができてない」「なぜ○○できないのか?」というようなプリセプターの一方的な指摘であったとの事です。

プリセプターとなる中堅看護師は看護の経験が豊富である一方、教育的指導を行う要素は少ない場合が多いです。「自分がプリセプティーだった時は・・・」と耳にタコができるくらい私も聞かされてきましたが、それは新人看護師にとって有効かと言ってもなかなか判断しにくい部分です。

もちろん看護師の仕事は患者さんの命を預かることは間違いありませんから、それを新人看護師に伝えていくことは大切です。しかしその伝え方が本当に正しいかということを改めて考えていくことが大切です。

プリセプターは受容的な態度でコミュニケーションと指導内容を整え、またプリセプティーはプリセプターの的確なアドバイスを受けて成長していきたいものですね。

今日の部屋持ち:bis

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