看護師のお悩みとお仕事的コラム

ノロウイルスのまん延を防ぐために

昨今、猛威を振るっているウィルスの一つがノロウィルスになります。感染力が非常に強く、長期的な安静が必要になるなど生活への影響は計り知れません。ノロウィルスが原因で死亡したと言う例も少なからず報道されており、特に免疫力の低下した老人や病人などには注意が必要です。

高齢者や病人、免疫力の低い子供などが多く集まっている病院などでは、ノロウィルスの院内感染を徹底して予防する必要があります。病院と言うのはあらゆる病気や怪我を負った患者が来院する場所であり、そのロビーには、当然のようにノロウィルスに感染した患者もいる事になります。

先に述べたようにノロウィルスは感染力が非常に強くなっているため、徹底した予防が必要になります。

ノロウィルスの予防に必要なものは、第一に洗浄。診療器具はもとより、ノロウィルスに触れる可能性のある物の徹底的な洗浄、除菌を行なう必要があります。洗浄をする事でノロウィルスを洗い流し、感染を防ぐことが出来ます。

ただし、最近よく見かける消毒用アルコールなどに対しては、ノロウィルス自体が強い抵抗を持っているため、それほどの効果は期待が出来ないと言うことです。

第二に消毒。
ノロウィルスは非常に強いウィルスであるため、徹底した消毒が必要になります。ノロウィルスは85度以上の熱で1分以上の加熱消毒が必要なほどに強いウィルスになっています。そのため、診察などに使用した器具はアルコール消毒などをするのではなく、熱消毒を行なう必要があります。

ノロウィルスは非常に感染力の強いウィルスです。吐しゃ物や糞便などふき取ったあとに乾いた僅かな塵などから経口感染することもあるほどに強いものです。家族がノロウィルスに感染し、予防などをきちんと行なわなかった一家がドミノ倒し的に集団感染したと言うことが私の周囲でも実際にありました。

家族内での予防も必要ですが、やはりそれ以上に病院内の二次感染を防ぐためにもノロウィルスへの徹底的な予防策が必要になります。病院の中には抵抗力の弱まった患者などが多く、少々のウィルスに負けてしまう方も多くいます。

世界中でも医療機関などでのノロウィルスの院内感染などは多数報告されており、そのたびにノロウィルスの脅威を再確認させられます。未だワクチンなどの治療法が確立されていない恐ろしいウィルスですから、今は徹底した予防と対策をする事で院内感染を防ぐ他にはありません。

病院の院内感染を予防するために病院が出来ることをし、更に患者も感染を最小に抑えるためにもある程度の対策を取っておくことこそがノロウィルスの感染を防ぐことに繋がります。

今日の部屋持ち:onoi

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