看護師のお悩みとお仕事的コラム

院内での部署異動に備えよう

長きにわたって社会問題ともなっているように、看護師はどこの病院でも人手不足となっています。近年では、看護師の転職がとても多くなっているのが現状ですが、多くの場合、自発的に行う転職とは異なり、病院内で部署異動を命ぜられることもあります。看護師として病院内のスタッフの1人として働く以上、看護部からの指示とあれば、それに従わなければなりません。

多くの診療科を持つ病院はどこでも、おおかた2年間隔くらいで部署異動が行われることが多いです。ただ部署異動の場合、行きたい部署に行けた場合は問題ないのですが、行きたくない部署に移動となった場合には、大きなストレスを感じる事となります。ストレスを感じ始めると、出勤すること自体が躊躇われるようになります。

キャリアをある程度積んで、自分の希望部署や得意分野を開拓した看護師なら、異動はできるならしたくないことでしょう。でも、指示に背くことができず、そのイライラがストレスをさらに大きくします。

こういった場合には、自分自身の考え方を少し変えてみるようにすることで、心の負担を解消することができます。

まず、自分は看護師という仕事をどうして選んだのか、ということを考えます。初心にかえるということです。時間と労力をかけて多くの学びを習得し、晴れて看護師としてスタートした日を思い出してください。そうすれば、どの部署での仕事も看護師として必要なことと思えるようになってきます。

病院には多くの部署が設置されていますが、所属部署によって業務内容が異なります。でも、業務は時間が経てば分かってきますし慣れてくるものです。だから仕事内容に関しては、そこまで心配することはありません。看護師として、病気と闘っている患者やその家族が安心できる、暖かい言葉かけと労わりのある行動、それらを忘れずにいられれば、どこの部署でも歓迎されるはずです。逆に、患者からすれば、入院生活での不安を取り除いてくれる看護師に感謝の気持ちでいっぱいなのです。

それらはどの部署においても、まったく変わらりません。

さらには、患者には、部署によってそれぞれに特徴があります。患者から学ぶことがどんなに多いかは、看護師として働いたことのある人なら誰でも知っていることでしょう。患者と接することで、看護師は人生経験を重ねていると言っても過言ではありません。だから多くの部署を経験することは、看護師として、また1人の人間として、非常に価値のある事なのです。

新たに配属された部署で最初のうちは、仕事が遅いとか役に立たないとか、上司や同僚に辛辣な言葉を浴びせられるかもしれません。けれども、それも最初のうちだけで、経験を重ねることにより技術も熟練してくるものです。

マニュアル通りに進まない体験は自分で考える力を与えます。

何事も前向きに捉えることにより、これまでの経験以上に大きな可能性が広がるでしょう。嫌だと思っていた部署に配属になっても、すべては自分の糧になる、とプラス思考で捉えていると、自然と良い学びが出来るものです。

今日の部屋持ち:onoi

 

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