看護師のお悩みとお仕事的コラム

面倒な看護研究や委員会から解放される方法

看護師の率直な意見としてよく聞かれるのが「看護師の業務だけでも大変なのに、業務外のプライベートの時間を使って委員会や看護研究にまで参加したくない」というものです。

その気持ちはよく分かります。

看護師は、ご存知のように2交代か3交代のシフトで業務を行っています。職場と家とを往復しているような日常の中にあって、看護師の業務から開放される時間くらいは、正直なところ、自分のために時間を使いたいというのが本音でしょう。

そもそも、病院内に存在する委員会への参加、そして看護師に課せられる看護研究というのは義務なのかといいますと、決してそうではありません。就労規則に言及している病院もありますが、絶対に参加しなければならないわけではありません。

特に看護研究の場合には、院内外での学会に参加し研究してきたことを発表することによって、看護を単なる業務としてでなく研究的に捉え、その質を向上することを目的としているもので、加えて自己研鑽に努めることを目指しているものです。

ですから、これは職場の看護部の考え方次第であって、どうしても必須というわけではありません。ただ、委員会の場合には病院という施設基準上必要な、つまり法令上設置義務のある委員会というものがあります。また、その委員会が存在すれば報酬として加算できる、というような診療報酬上必要な委員会が存在します。

どちらも病院にとっては必須な委員会で、定員が決まっていたり月に1度は必ず会合を開く、などの決まり事があったりします。

ですから委員会へは参加する人がいなくては、結局はそこで勤務する職員が困ってしまうことになります。看護研究については、絶対に必要ということではないのですが、看護部や上司から研究をするようにいわれては、避けることはできません。

病院の一員として委員会に積極的に参加したいし、看護師として自己を磨いていくために看護研究に積極的に取り組みたい、そんな看護師も多くいます。しかしながら、勤務時間外はプライベートな時間の使い方をしたいし、看護師としてのスキルアップもそこまで望まない、そんな看護師も実在します。

後者に関して言えば、委員会や看護研究が本当に負担になってしまって、看護師を辞めてしまう人もいるほどです。しかしながら、本業ではないところで悩んで看護師をやめるというのは実にもったいない話です。

面倒な看護研究や委員会から開放される方法は2つあります。

1つ目は、そういうことに携わる必要のない職場に転職することです。看護研究や委員会というのは、比較的大きな病院で積極的に行われています。だから、個人経営のクリニックや診療所、病院の外来、小さめな老健施設、人間ドッグ専門機関、健診センターといったところに転職するといいでしょう。

ただ、病院の外来やクリニック、老健といった施設の場合、中には看護研究を行っているところもありますので、転職先として考えている場合にはよく調べなければなりません。

2つ目は、正職からパートになることです。同じ病院で仕事したいけど、どうしても委員会や看護研究は嫌だ、という場合にはパート勤務になった方がいいです。短時間労働になりますので、業務終了と同時に開放されます。しかしながら、この場合にはお給料がぐっと少なくなってしまうはずです。

ですので、時間を優先するのかお金を優先するのか、じっくり考えてから行動を起こすようにしましょう。

今日の部屋持ち:onoi

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