看護師のお悩みとお仕事的コラム

看護婦さんと呼ばれたらどうする?

看護師と呼ばれるようになってずいぶんと経ちましたが、未だ看護師を看護婦と呼ぶ方が多いのも事実です。2001年に保健婦助産婦看護婦法が改定されたことをきっかけに、保健師、助産師、看護師と呼ばれるようになりました。しかし、呼称が変わったとは言え、まだまだ20年にも満たないその呼び名は、戦前からずっと使われ続けてきた看護婦と言う呼び名を覆すには少々時間が必要なのでしょう。

看護師を看護婦と呼ぶ方に多いのが、年配の方になります。それまでの習慣から看護婦と呼ぶ方が多く、呼ばれる方としても「看護師ですよ」と訂正したくなる気持ちも理解は出来ます。特に昨今では男性看護師の割合も増えていることもあって、男性看護師に対して「看護婦」は適切ではないと考える方も多いようです。

しかし、それでも年配の方の中では看護婦であって、呼び名が変わったところで他に何が変わるでもないといった程度の認識しかないのが根底にあります。

ただ、呼ばれる方としては自分は看護婦なのか、看護師なのかと呼び名にこだわるのは酷く小さな問題です。年配の方が習慣から呼ぶだけで、それ自体に大した意味はありません。

問題なのは、看護師として自分が何をすべきであるのかと言うことです。

だから、もし看護婦さんと呼びかけられた時には、何もなかったかのように笑顔で答える程度の余裕は見せたいものです。そうした余裕は患者にとっても心地よい雰囲気として伝わるものです。

私自身は実際、このように行なってきました。結果、患者も自分もスムーズなコミュニケーションを取ることが出来、看護業務も円滑にこなすことが出来ました。

キャビンアテンダントをスチュワーデスと呼ぶ方がまだまだいるように、看護師を看護婦と呼ぶ方もまだまだ多くいます。それも時間が解決するものであって、自分が率先して看護師であると主張することに意味はありません。

患者の他愛のない冗談と笑って受け流すくらいの度量を見せましょう。

今日の部屋持ち:onoi

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