看護師のお悩みとお仕事的コラム

看護師は患者のために働くべき?

看護師という職業に対して大きな理想を持っている方もいるでしょう。看護師とはこうあるべき、こうでなければならない。看護師に対して、そういった固定観念に凝り固まった意見を持っている人は少なくありません。

看護師が患者のために働くべき、これが正論であるという人は多いものです。看護と言う仕事をするために国家資格を取り、入院している患者などのケアを行なうために病院と言う職場で働くわけですから、患者のために働くと言うのは最もな話です。しかしながら、現実に患者のためだけに働くと言うことは不可能です。

看護師といえど、そこは一人の人間です。家族があり、友人があり、恋人がある。それぞれの看護師が抱える大切なものが存在します。それらを放棄したり後回しにしたりして、患者のためだけに献身的に仕事をしなければならないと言うのは、まさに固定観念だと言えるでしょう。

看護と言う仕事をする以上、看護に必要になる勉強を怠るなどはあってはいけません。しかし、それも仕事をする上で必要になるものであって、決して生活の全てが看護のためにあると言うわけではありません。

仕事に終われ、患者のために尽くして働く毎日に充実感を持っている方もいるかもしれませんが、そうした生活を全ての看護師が実践でき、更に充実感を感じることが出来るわけではありません。

それぞれにはそれぞれの時間があり、プライベートがあります。何をもって充実している生活と感じるかは十人十色です。

看護師である私自身の個人的な見解としては、看護師である前に一人の人間であると言うことです。患者のためだけに生きるのではなく、あくまでも自分自身があって看護と言う仕事を全うする事が出来るものであると考えます。もしかしたら看護師としての意識が足りていないと思われる方もいるかもしれませんが、それも個々人の考え方の違いと言うものです。

仕事をして収入を得て家族を養う。

生活の手段の一つでもある職業であって、それはボランティアでも何でもありません。自分自身の生活が充実していなければ、看護と言う仕事自体にも身が入らないでしょう。

今日の部屋持ち:いずみん

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