看護師のお悩みとお仕事的コラム

新年早々の緊急手術

お正月といえば、とてもおめでたいイベントですよね。

医療従事者の一員である看護師として働いていると、さらにおめでたいことがあります。それは、新年早々の誕生です。私が手術室看護師として、働いているとき、新年早々の緊急手術がありました。帝王切開です。

お正月に緊急手術と聞くと、大変だなぁとお思いの方も多くいらっしゃるかと思いますが、こんなにおめでたいことはありません。もちろん、看護師の中でも、新年早々・・・と感じる方もいらっしゃるかと思いますが、生命の誕生ですから、喜ばしいものです。

私は帝王切開の器械出し看護師として、その日はお仕事を終えました。新年早々、新しい命が誕生するときにその場に入れたことを誇りに思いますし、今でもとても良い思い出です。

しかしながら、新年早々の緊急手術は帝王切開というおめでたい手術だけではありません。たとえば、脳出血であったり、虫垂炎であったりと健康障害が生じた患者さんにも多く立ち会います。もちろん、普段の手術室看護として切り替えながら、お正月といえどもフル稼働します。

客観的にみると、新年早々、手術で忙しいとお考えかと思いますが、私はこうであってこそ、医療だと思います。医療はいつどのような時でも受けられることができますし、誰もが平等にその権利を有していると思います。ですから、お正月といえども、医療が提供できることにプライドを持ってお仕事ができるのです。

そのため、実は、お正月の前に緊急手術の準備をしているのです。たとえば、緊急手術で考えられる疾患、それに対する術式の物品から器械まで準備をします。脳疾患については、開頭クリッピング術や血腫除去など、また腹部大動脈流などの心臓血管疾患もあれば、帝王切開や虫垂炎など緊急手術の準備をしているわけですね。

お正月だからといって、気が抜けないのは当たり前のことですから、やはり、気持ちを切り替えられることが看護師として重要なのではないでしょうか。

今日の部屋持ち:bis

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