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終戦後の貧しさに耐えた63年ぶりの修学旅行はQOLの充実の結果では?

修学旅行の記事を読売新聞で見ました。修学旅行と言えば、児童や生徒に日常経験にない土地の自然、あるいは文化などを見聞学習の目的で行う旅行です。もちろん旅行と言っても、教職員が引率して行うといった、日本独特の学校行事でもあります。

しかしながら、この記事を読んでみると、修学旅行の対象が70歳代のご高齢の方です。この方たちは、終戦の年に小学校に入学し、当時叶わなかった修学旅行を卒業から63年ぶりに計画したとの事です。メンバーは、小学生に戻ったつもりで、思い出話に花を咲かせたいと希望を抱きながら修学旅行を実現に至りました。

まさに、この修学旅行は、「祝学旅行」なのではないでしょうか。約60年の時を経て、実現したとても素晴らしいイベントだと思います。現在、医療で大きく掲げている生活の質、いわゆるQOLを充実させることをもたらしたライフイベントにもなることでしょう。

約60年前は、終戦の時代の中にあり、勉強机が足りず、椅子を机の代わりにして正座で勉強をされていたと記事に書いてありました。

当時、靴もなく、各家庭で作った草履を上履きとして使用していたとの事です。また70人いたクラスメイトは、20人以上亡くなっており、その方たちの分まで、修学旅行を…という思いも含まれていたことと思われます。

現代社会の中の修学旅行は、単なる学校行事で済まされてはいないでしょうか?このように、日本独特の文化、そして、約60年までさかのぼって実現させるほどの価値あるイベントが修学旅行なのです。この60年で日本はとても豊かになり、今では世界一、安全な国であることが大々的に言われている今日この頃です。

しかしながら、それとは反対に昔ながらの助け合いや声かけなどが遠退いてしまっているような気もします。自分の身の回りで昔と変わってしまったことに着目し、この修学旅行のように何か希望を 持って実現してみませんか?

もしかすると、お金では買えない価値がこれからの未来に訪れるかもしれません。

今日の部屋持ち:ビスト

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