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積雪地帯に住む方、雪で滑っての骨折注意!

この時期は地域によって差があるかもしれませんが、何と言っても雪の季節ですよね。東北や日本海などでは、積雪を妨げることは物理的に不可能でしょう。もちろん、関東や太平洋側でも雪が降る地方があるかもしれませんが、積雪に対して雪かきをする地方があるのは事実でしょう。

そこで、今回は積雪地帯について、骨折をしないように心がけるためにいくつかご紹介していきたいと思います。

まず、雪が積もるということは、気温も下がっているということですから、路面が大変滑りやすくなっています。つまり、路面で滑ってしまい、手を地面に着くことによって骨折をしてしまう方が多くいらっしゃいます。

私が手術室看護師で働いていた時は、橈骨遠位端骨折といって、手をついた瞬間にその衝撃で折れてしまう骨折に対して、創外固定という術式のもと手術看護を行いました。反射的に出る手だからこそ、折れてしまうということもあるんですよね。

また滑って手をつくということだけではなく、雪おろしも大変危険なものです。雪おろしは滑るとは異なり、高い場所から落ちることによって骨折してしまいます。私が手術室看護師であったときも、屋根から落ちて脛骨遠位端骨折をしてしまった方もいらっしゃいました。

さらに滑ったり、落ちたりとどちらにも当てはまるのは、大腿骨頸部骨折です。私は何度も人工骨頭置換術や観血的整復固定術など、大腿骨に対する手術に携わりました。

積雪地帯の方は、けがをして入院してしまうと、ご自分の体も心配ですし、ご自宅の除雪を心配されます。除雪をしてくれる方に対して、迷惑をかけてしまうなどと言ったことをよくお話されていました。それもそのはず、骨折をしたら、入院してしまうわけですからご自宅へは戻れません。

積雪に備えて、まずは除雪の前に健康体であることが大前提です。今日も大変な除雪をされている方々がたくさんいらっしゃるかと思いますが、けがや病気に気を付けて行っていただければと思います。

今日の部屋持ち:ビスト

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