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看護師が語る冬の乾燥の怖さとその対策など

冬といえば、寒い季節ですが、乾燥する季節でもありますよね。実はその乾燥ですが、対策を怠ってはいけないことをご存知でしょうか。乾燥を機に風邪を引いたり、炎症を起こしたりと、乾燥状態はあなどれないのです。

そこで、今回は冬の乾燥について、いくつかご紹介していきたいと思います。

まず、乾燥といって何を思い浮かべるでしょうか。多くの方は、空気の乾燥をイメージされることでしょう。空気が乾燥しているということは、その乾燥している空気を肺に吸い込むということになります。

つまり、湿気のない空気は、菌が肺に入りやすいということですよね。人間の気管、あるいは気管支には、細菌やウィルスがいない状態ですから、それらが入り込むことによって炎症を起こしてしまいます。

「肺炎」という病気をよく耳にしますが、これが肺炎の一つの原因です。肺炎は呼吸器の疾患に入ります。

呼吸といえば、人間が生きていく上で、酸素を吸って、二酸化炭素をはくといった必ず必要なものです。それが障害されるとどうなるか、息がしづらくなるのは当たり前ですし、本来、必要な酸素を体の中に送り込むことができません。

その結果、加齢によって吸状態が低下している高齢者、あるいは呼吸機能が未発達な乳幼児は死に至ることさえあります。

さらに乾燥する空気は、皮膚の炎症をも加速させてしまいます。

 一昔前は、褥瘡をドライヤーで乾かすといったことをしていましたが、現在は湿潤が基本です。このように、皮膚については湿気をある程度、確保しておかなければなりません。

このように、冬の乾燥は人間の体に大きな障害を残すことがあります。冬に乾燥する地域はさまざまですが、その乾燥に適応することは大切だということを考えておきましょう。

対策としては、加湿器を設けることや保湿などのスキンケアをおすすめします。それから、加湿といっても清潔を保たなければなりません。汚い水を加湿するのではなく、毎日、水は交換して、乾燥をおさえた清潔な空気を作り出しましょう。

今日の部屋持ち:ビスト

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