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子供の冬の寒さ対策に、洋服を消せ過ぎじゃないの?

日本は四季折々の豊かな気候が特徴的ですが、冬の寒さだけは苦手という方は多くいらっしゃるような気がします。それは、なぜ苦手かというと、おそらく、体が教えてくれているのではないでしょうか。

そこで、今回は寒さ対策について、ご紹介していきたいと思います。

寒いというとことは、体が正常な反応しているということです。しかしながら、その状態をそのままにしていれば、体は熱を作らなければと思って、体温を上げようとします。このような状態を繰り返していることによって、体の調整する機能に影響を及ぼして、高熱となってしまうこともあります。

また寒いからといって、衣服を多く着用すればよいかというわけではありません。今度は逆に熱を外に逃がそうとして、熱を逃がそうとしているのにもかかわらず、多く衣服を着用していることから、熱が外に逃げずにこもってしまうといった「うつ熱」となって高熱を出してしまうこともあります。

昔ながらの風習で、熱が出た時に服を着せて汗を…ということがあります。

私も救急外来で働いていると、そのような子どもがよく受診してきます。そして、まず看護師が行うのは、熱の放散のために服を脱がせます。

このように寒さ対策は、実は難しいところもあります。しかしながら、現在、環境温に関しては、エアコンや暖房で調節することができます。それから、衣類に関しては、必要な知識を使って考えることができます。

医療従事者として言えることは、環境温に注意して、適切な衣類の選択をしていただくことですね。年末に向けて、寒さ対策をするということは、毎日の自己管理にもつながります。特に高齢の方々は、知覚が鈍くなることが特徴的であり、外気温に左右されることもしばしばあります。

衣服だけでなく、適度な運動やストレッチを取り入れ、工夫しながら、寒さ対策をして健康な体で新年を迎えましょう。

今日の部屋持ち:ビスト

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