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期待のSTAP細胞より、今は博士論文にSTOP!?看護研究も要注意・・・

先月話題となったSTAP細胞。

一躍有名になった小保方氏でしたが、現在は2011年に提出した早稲田大学の博士論文にSTOPがかかり、読売新聞は論文や学位の取消しが検討されることを明らかにしています。これは主に「無断引用」ということで、簡単に言うと他の論文をパクったことになります。

具体的には小保方氏の約100ページにわたる博士論文の冒頭約20ページが米国立衛生研究所のホームページの記述とほとんど同じであることです。また記述だけではなく画像についても不自然な加工の跡が指摘されました。

そもそも研究とは社会貢献する意義やその分野の専門性の発展に寄与することが求められています。そのため同じ研究を行うことや偽った研究は、いわゆる研究ですらないということですね。むしろ社会に対して、大変無礼なことを行っており、同じ研究者に対するマナー違反とも言えます。

もちろん今回の一件は、看護研究を行う看護師の方々にとっても教訓となりました。看護に関しては、対象は患者さんである人間を対象としていますから、マナー違反は看護を踏みにじるようなものになり兼ねません。特に看護研究は、新人看護師や中堅看護師の登竜門とされている医療施設が多くあります。

そのため今回のような引用文献の使用方法には十分注意する必要があります。基本的に看護研究を行う際には、テーマに沿った研究動機や背景に始まり、文献検討から研究方法を考えていきます。もちろんその時には、多くの文献や論文を参考とすることが予測されます。

そのような時に留意したいのが「無断引用」であり、引用文献を載せないことはただのコピーでしかなくなってしまいます。その論文の著者に電話をして引用して良いか聞くというわけではなく、引用文献の欄を設けてどの著者の論文の○○ページを参考にしたのかを正確に明記することが大切です。

4月から始まる研究班の中には若い層の看護師が入ると予測されますので、ぜひ学会発表や論文作成には十分注意してスタートを切りましょう

今日の部屋持ち:ビスト

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