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看護師の給料は本当に高いのか?

看護師と聞くと、大半の方のイメージは給料のいい安定した職業であると考えているようです。一般の方から見た看護師は高給という職業なのかもしれませんが、実際にはそれほどに給料が高いと言う仕事ではありません。

看護師の平均的な年収は、年齢にもよりますが、概ね30代で350万前後と言ったところです。正看護師の年収ですが、その年齢でそれだけもらえれば十分と考える方もいるかもしれません。しかし、実際にはその給料のほとんどは各種手当によるものです。

看護師の基本給は概ね16~18万前後となっており、そのほかに夜勤に従事した場合に支給される夜勤手当、精神科病棟や放射線科などに勤務している場合には危険手当がつきます。他には住宅手当、通勤手当など様々な手当がつけられるようになります。当然、その中には残業をした場合の手当も含まれており、それらを合算した上での年収となります。

看護師である私自身の見解としても、看護師の給料水準は決して高いとは言えないでしょう。理由としては、業務内容に対して基本給が安いと言う点が挙げられます。

患者の中には自立して行動をする事が出来ない方も多く、時間と労力をかけての介助を必要とします。手術などの際に手術室へ移動する場合にはストレッチャーに乗せて移動をしますが、その際も看護師が数人かかりで持ち上げるなど肉体労働としての面が強い職業になります。

また、夜勤、日勤を繰り返す業務は、肉体的にも精神的にもつらいものがあり、それに対しての待遇も決していいものとは言えません。

各種手当などで底上げはされていても、基本的な部分での給料は高いものではありませんから、もし手当がなくなってしまったら、看護師の給料自体も非常に低いものとなってしまいます。

日勤のみの勤務をしている看護師も少なからず存在しますが、実際日勤のみの看護師の給料は同年代のサラリーマンよりも低い水準にあります。

つまり夜勤を含め、各種手当ありきの看護師の給料と言うのが現実です。

看護師資格を持っているだけで、それほど就職に困ることはないと言うのは、看護師の強みであるかもしれませんが、給料については改善の余地はあるはずです。

今日の部屋持ち:いずみん

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