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病院にも通訳が配置される時代になっていくのか?

グローバル化が進む現在、町を歩けば海外からの旅行者を見かけることも多く、外資系企業が増えたことで日本で働く外国人も多くなりました。

しかし、全ての外国人が日本語を理解し、話すことが出来るというわけではなく、特に旅行者などは母国語や英語しか話すことが出来ないと言う方も少なくはありません。

旅行先である日本で怪我や病気をした場合には病院へ行くことになりますが、その際に言葉の壁という問題に当たった結果、誤診へと繋がることもあり、大きな病院などでは通訳を配置する病院も増えています。

病院は大病院、小規模病院、個人クリニックと問わず、基本的にはどこででも診察を受けることができます。クリニックなどは診療費だけを支払えば診察を受けることは可能です。ただ、通訳を利用したいと思った場合には、通訳を職員として配置している大病院を受診しなければなりません。

通常、通訳自体は予約は不要ですし、利用も無料です。

けれども、大きな病院に初診でかかる場合、選定療養費とよばれる特別料金を徴収されることになっています。さらに厚生労働省は、紹介状を持たないで大病院に来る人には、定額1万円の負担を求める方針を2013年8月に固めたばかりなのです。

今のままでは、通訳を利用して正しい治療を行えるようにしたいだけなのに、海外の人が大きな病院にかかるとき、この1万円を負担しなければならないことになってしまいます。

こういった問題を解消するためには、民間の通訳サービスを活用するなどの方法を模索する必要があるのではないでしょうか。そうすれば、近所のクリニックや診療所であっても通訳を利用することが出来るようになるでしょう。

医療業界に長くいる人が話していましたが、この問題は多くの課題を抱えているので、関係者の中では非常に関心の高い議題なのだそうです。

病院にも通訳が配置される時代が来たのならば、もう少し海外の人が利用しやすいサービスを提供できるようにしてほしいものです。

今日の部屋持ち:いずみん

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