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小1女子が「看護師」より「女医」になりたい理由

女の子に将来の夢を聞くと、一昔前ならケーキ屋さん、お花屋さん、看護師さんとか答える子がほとんどでした。ところが昨今、その質問をすると女の子はちょっと違った答えを 返すようになっているのだそうです。

クラリーノの製造・販売で知られる化学メーカー「クラレ」が独自に行っているクラレアンケートにて、その結果がデータとして公表されています。

クラレは2013年末に、翌年の4月に小学生となる子どもの男女各2000名ずつ、計4000名を対象に将来なりたい職業についてアンケートを行ったのですが、注目すべきは女の子のアンケート結果です。

1位はパン・ケーキ・お菓子屋さんで、こちらは長年1位の職業で大変な人気です。2位には例年ならお花屋さんが来るのですが、このところのアイドル人気が影響してか芸能人・タレント・歌手という職業が躍り出てきています。そして、3位は子どもたちがお世話になった保育士さんで、初めての先生という存在に憧れを持っているようで、こちらは2年連続ベスト3に入っていました。

ここまでは想定内の結果なのですが、今年はじめて起きた現象として初めて医師が看護師を上回り、なんと今回初めて5位以内にランクインしたのです。いつもなら、3位以内に安定して入っている看護師は、今回は5位にも入れなかったのです。

新小学1年生が看護師より女医になりたい理由は、看護師に憧れを抱かなくなった子どもが増えたということが考えられます。これまでは、幼少の頃に病気で病院に行った時、親切にしてもらった看護師に憧れる女の子は多かったものです。

もしかしたら、今は病院の看護師は忙しすぎていつもカリカリしているのかもしれません。ひょっとしたら、笑顔がないのかもしれません。あるいは、看護師の白衣の天使というのイメージではなくきつい・汚い・危険という実態にどこかで触れたのかもしれません。ひょっとしたら、テレビドラマで美しくかっこいい女医の姿を見て、それに憧れているのかもしれません。

ただ、いずれにしても看護師の人気に陰りが出ているのは紛れもない事実です。過酷な業務ですが、とてもやりがいのある仕事でであることは確かです。未来を担う子どもたちに、看護師になりたいと思ってもらえるような仕事をしていきたいものです。

今日の部屋持ち:いずみん

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