自分のこともケアして○ 頑張り過ぎはダメ×

看護師の喫煙率の高さについて

世界的に看護師の喫煙率は高いとされていますが、ここ日本の看護師の喫煙率も例に漏れず高くなっています。

日本看護協会は、看護師の喫煙率について2001年と2006年に全国的な調査を行っています。2001年に行った際の看護師の喫煙率は24.5%と非常に高い数値をたたき出してしまいました。2000年の国民栄養調査での一般女性の喫煙率は11.5%でしたので、その約2倍の数値に当たることになります。2006年の調査の際には、そこから大きく減少して喫煙率は18.5%と報告されましたが、それでもまだまだ高い数値であることに変わりありません。

看護師ですから、喫煙の怖さや副流煙で周りに迷惑をかけることくらいは知識として知っています。それでも看護師が喫煙に走るのは、つかの間のリラックスの瞬間がほしいからではないかと、これまでの看護研究では推測されています。

つまり、過酷な業務、不規則な勤務体系、社会的な責任、そういったストレスが喫煙率を上げている一助となる可能性があるとされているのです。また、看護師としてスキルアップを希望していてこれからも幅を広げる仕事がしたいと考えている人より、早く看護師を辞めたいと考えている人の方が喫煙率が高い傾向にあります。従って、仕事の満足度なども関係しているのではないかと考えられています。

ただ、興味深いのは看護師の喫煙者の多くは、実は看護学生のときから喫煙している、という研究結果も存在することです。そうなると看護学生の頃からニコチン依存であることになるのですから、看護師が仕事の様々なストレスが原因で喫煙している、という説が成り立たなくなります。

日本医師会立看護等学校の看護学生31124人を対象にした喫煙率の調査では、女子15.8 %、男子35.8%、全体で19.6%という高い数値が示されました。中でも25歳~30歳の喫煙率は非常に高く、女子23.9%、男子45.1%にのぼりました。

ここから考えると、看護師の喫煙率を下げるためには、まず看護学生の喫煙率を下げる努力をする必要がありそうです。それに成功すれば、将来的に看護師の喫煙率は下がっていく可能性が高いでしょう。

今日の部屋持ち:いずみん

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