看護師のストレス/原因と予防・対策を考えてみる

中堅看護師の感じやすいストレス

今回は、中堅看護師の感じやすいストレスにはどんなものがあるのか考えていきたいと思います。

看護師は一般的な職種より早い3~4年で中堅扱いとされることもあり、この時期から後輩指導やリーダー業務を任されます。
そのため、新人とはまた違うストレスを抱えやすくなります。

中堅看護師の抱えるストレスには、後輩指導におけるストレスが多いです。
これは後輩への苛立ちや怒りからのストレスだけでなく、うまく指導ができない自分への苛立ちや焦り・自分の指導で後輩の育成に影響を与えるという重圧感からくるものや単純に業務が増えることに対するストレスもあります。
現在は特に新人看護師の離職を防ぐため、新人への指導が手厚くなってきています。
そのため、中堅看護師が自身の業務に加えて新人看護師の分まで業務をこなさなければならないという状況が頻発しており、中堅看護師の負担が大きくなりがちになっています。
さらには新人看護師のミスは、指導を行っている看護師の責任とまで言われる病院も多いので、ストレスを感じるのは当然といっても過言ではありません。

中堅扱いされることで、リーダー業務などの責任の大きい仕事を任されることも増えます。
その責任感がストレスとなることも多いようです。
看護師の業務はただでさえ命を預かる仕事ということで責任が大きいですが、さらに大きい責任を負わされることが大きなプレッシャーとなるのです。

意外と多いのが、将来についてのストレスです。
具体的にはこのまま現在の職場にいてもよいのか、キャリアアップ・役職を目指すべきなのかを思い悩んでしまう方が多いようです。
看護師は診療科ごとに必要とされる看護技術が大きく異なるため、一つの診療科でずっと働くべきか他の科の看護技術を学ぶべきか、など自身の将来を考えて悩み始めることが多いのです。
看護師には、認定看護師や専門看護師、管理職を目指すという道もあるため、明確な目標のある看護師以外は誰もが一度は思い悩みます。
目標が定まらず、これから自身がどうしていくのが良いのかがわからない状況というのは、大きなストレスになります。

一番の戦力である中堅看護師が一番ストレスが溜まりやすいと言われていますので、自身のストレス環境を見直し、より良い精神状態で勤務できるようにしましょう。

今日の部屋持ち:のん

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