看護師のお悩みとお仕事的コラム

新人を受け入れることも看護スタッフの大切なお仕事

一般的に師走と言われる12月は、「教師」が走るほど忙しいということで知られていますが、実は「看護師」の師走は3月かもしれません。同じ「師」でも走るくらい忙しいのは3月ですよね。

3月と言えば、新しい年度にかわる月間であり、来年度の病院目標から各セクションの目標、それから看護業務の見直しなど、様々なイベントごとがあるかと思います。また看護師一人一人の今年度立てたキャリアプランの見直しや評価、あるいは課題を掲げ、来年度に向けての目標も立てていくことでしょう。

そんな忙しい3月でも、さらなる大きな課題が必然的に付加されてきます。それは、何といっても、新人教育ですよね。しかしながら、3月の多忙な時期、いわゆる「師走」を引き続き、4月に持ち込むことは控えたいものです。

4月は、新しい年度の始まりです。4月から師走では、1年が持ちません。もちろん、そのスタンスは、新人へ大きな影響をもたらすでしょう。看護師自体がとても忙しい職業と言われる中、忙しい状況で平常心を保つことができれば、またさらなる魅力的な職業となります。またそれは新人看護師から見れば、あこがれの存在として、目に映ることも考えられるでしょう。

しかしながら、新人教育に力を注げず、看護業務にいっぱいの状態であると、新人である看護師が右往左往してしまいます。もちろん、それは伝統となり、卒後教育の質に影響しては結果的に看護の質の低下につながってしまうことでしょう。

つまり、3月は看護師の師走である中、新人看護師の受け入れ態勢を整えるということが重要になる月間です。新人看護師に対しての基礎教育が十分いきわたるように、看護師のスタッフ側の基礎を固めていく必要があるでしょう。

新人看護師を受け入れることは、スタッフの大切な仕事であり、重要な役割でもあります。そのスタッフの努力は、新人看護師を通して、きっと患者さんや家族への温かい看護に結びついていくことでしょう。

また新人の頃を思い出すことも一つの手段ですよね。すでにスタッフの一員である看護師は、自分が新人の頃どのようなことを先輩からしてもらったのかを考えてみましょう。

もちろん、その中ではポジティブな面もあれば、ネガティブな局面をあると思います。そうであれば、ポジティブな面をさらに改善することをおすすめします。加えて、ネガティブな面があれば、自分はそうしないように新人を育てることが必要となります。

その病院や病棟の伝統を引き継ぐことはとても大切なことだと思いますが、悪い伝統を引き継いでも仕方ありませんから、その点の見極めが必要となるときも多々あります。

 今日の部屋持ち:onoi

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