看護師のお悩みとお仕事的コラム

ノロウィルスの脅威って感染しないとわからないですよね

ウィルスと聞いて、何か思い浮かぶことはありませんか?

もちろん、現代社会はデジタル化が進んでいますので、パソコンのウィルスと考える方も多いかと思います。またこれから流行るであろう、インフルエンザウィルスのことを考えられる方も多くいらっしゃるかと思います。

しかしながら、私が一番に思いつくのは、ノロウィルスです。ノロウィルスは、経口感染や空気感染などの感染経路があります。特に病棟内で注意したいのが、患者さんの吐物や排泄物でしょう。看護師は、患者さんの中でオムツを着用されている方や、嘔吐の症状を伴う患者さんと多く接触します。そのため、患者さんの排泄物を適切に管理しないと、容易に感染の危険にさらされます。

たとえば、吐物や便ですが、直接、看護師の口に入ることはほとんどないかと思われます。ただし、それらをアルコールで拭いたり(基本的に次亜塩素酸ナトリウムで対処します)、密封せずに放置したりなど、処理について怠ると、排泄物が蒸発して空気に交じることでノロウィルスの感染経路を作ってしまいます。

もちろん、処理を実施する看護師が感染するリスクは大いにありますが、その看護師を筆頭に他の患者さんや医療スタッフを巻き込んでしまう可能性も大いにあります。

そして、私も病棟で蔓延したノロウィルスに感染しました。

当時を振り返ると、回復は早かったですが、39℃以上の発熱と嘔吐・下痢が止まりませんでした。とにかく、感染力が強いということを聞いていましたので、それなりに覚悟はしていたつもりなのですが、嘔吐と下痢を繰り返すことによって、急激な脱水症状を呈しました。電解質を含んだ飲料水を飲みましたが、その分、嘔吐してしまいます。体の脱力を覚えては、悪寒も激しく、初めて救急車を呼ぼうかと思ったくらいです。

結果的に夜は辛抱して、朝一番に、点滴をしてもらいました。一時は自分の体がどうなるのか、とても恐ろしい状態でしたが、ここまでノロウィルスの脅威を受けるとは思ってもみませんでした。ノロウィルスの症状や程度は、人によって異なるかと思いますが、何より、感染対策は徹底したいものですね。

今日の部屋持ち:bis

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