看護師のストレス/原因と予防・対策を考えてみる

看護師のストレス(患者やその家族との人間関係)

看護師がストレスに感じることとして一番に挙げるのは人間関係についてです。
ここでは、人間関係の中でも患者様とその家族との人間関係におけるストレスについて考えていきたいと思います。

看護師はどのようなときに患者様やその家族に対してストレスを感じるのでしょうか。

よく挙げられるものは、理不尽な要求をしてくる、セクハラ・暴力行為がある、病院の規則に従わないなどです。
患者様の病態によっては認知能力に問題を起こしている可能性もありますが、最近増えているモンスターペイシェントに通じるものも多く、治療費・療養費を支払うのだから患者は客だという考えの持ち主がそのような問題行動を起こします。
暴力行為などは訴えを起こすことが可能な場合もありますが、それが疾患からくるものであればある程度は仕方がないと思われますし、病院といっても患者様がいなくなると経営が成り立たないため大事にすることができないのが現状です。
つまり結果的に現場の看護師が我慢せざるを得ない状況になり、これが大きなストレス要因となることが多いです。

最近はテレビ番組でも疾患について取り上げたり、インターネットが普及したことで疾患について学ぶことがより簡単になりました。
そのため、疾患やケア内容について独学で調べ、こちらの説明やケア内容などについて文句を言う患者様や家族が多くなってきています。
このような方々は医学や看護学を学んだ訳でないため、あまり根拠に基づいて作られていないものを正しいと思い込んでしまう場合があり、それにより看護師は自身の業務を批判されることがあるのです。
プロとして看護を行っている看護師にとって、素人である患者様や家族からいわれのない批判を受けることは当然面白くありません。
このようなことがストレスの要因となると考えられます。

患者様の家族に対してのストレスとしては、患者様について無関心すぎる・もしくは過干渉過ぎるということも挙げられます。
無関心というのは、治療には家族の同意が必要なものがありますが説明のセッティングをしようとしても家族の方が誰も来なかったり、洗濯物が溜まってしまって着替えがない・消耗品が切れているのに補充しに来ない、ということが挙げられます。
これらは患者様も困りますが、日常生活の援助を行わなければならない看護師も困ってしまいます。
過干渉というのは、患者様の状況を逐一質問してくる、ケアを見たがる・参加したがる、ということが挙げられました。
常識の範囲内であれば構わないですが、頻繁にこれをされると看護師の業務が滞ってしまいます。
そのため、これらがストレスに感じる看護師が多いようです。

患者様が治療に専念し快適に過ごせるように援助するのが看護師の仕事です。
しかし看護師だって人間です。
あまりにもストレスが溜まってしまうような場合には、上司に相談して対応策などを一緒に考えていくようにしましょう。

今日の部屋持ち:のん

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