自分のこともケアして○ 頑張り過ぎはダメ×

バーンアウトを回避するために

看護学生時代に思い描いていた理想と現実とのギャップに苦しむ人は、意外に多いものです。患者にも様々な人がいるし、人の命を預かるという非常に責任重大な仕事です。決してミスは許されるものではありませんから、そのプレッシャーに押しつぶされそうになるのです。

そのため、今まで熱心に仕事をしていた人が突如無気力になったり、酷い時にはうつ状態にまで症状が進行してしまうこともあります。他にも自分に自信が持てなくなったり、人間関係が苦痛になり、仲間の看護師だけでなく患者さんと関わることを拒否する人もいます。

あるデータによると、看護師の中でも30%~40%もの人がその症状に苦しんでいると言われており、この症状を専門用語でバーンアウト症候群(燃え尽き症候群)と呼びます。これは就職して間もない頃の新人に多く、勤続年数を重ねるにつれ症状は改善していく人がほとんどです。

しかし、経験を重ね管理職等の責任ある立場につくと再び症状が現れることもあるので注意が必要です。

バーンアウト症候群が発症するプロセスは一般的に態度の変化つまり怒りっぽくなったり、不平不満を言うようになることから始まり、患者さんに威厳的な態度をとったり、部下に対してきつく当たったりしだします。

次に身体的不調が出始め、不安感、怒り、恐怖、無気力感などが強くなり、崩壊へと進み出しますので自分自信がこの症状の兆しがないかとチェックしたり、自分の部下や同僚なども常に気を使い最終プロセス迄行ってしまう前に何かしらの手を打つことが必要になります。

またこの症状に陥りやすいタイプの代表例として完璧主義者があげられます。自分の性格もしくは同僚を客観的に見てみてこの傾向があるのなら要注意です。やる気に満ち溢れ、理想の高い人や頑固で一途な性格の人も予備軍ですので注意してください。

バーンアウト症候群の予防と対処法としては精神的及び身体的な両面でのケアが必要です。

身体的な部分としては生活のリズムをきちんと整えることが重要なのですが、基本的に看護師の勤務は不規則なため難しいところですが、最低限しっかりとた睡眠とバランスの良い食事はとるように努めるべきです。

ほかに自分に厳しくしすぎないようにしてください。時にはハメを外したり、仕事を忘れ自分の趣味に没頭する時間を持つことも大切です。

大切なことは自分自信を否定的に見ることなく、自分の成功体験などに焦点を当て肯定的に見ることです。そして、ストレスと上手に付き合う自分なりの方法を見つけることが大事です。

今日の部屋持ち:いずみん

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