自分のこともケアして○ 頑張り過ぎはダメ×

看護師が気を付けるべき燃え尽き症候群

看護師であれば、燃え尽き症候群またはバーンアウトという単語を、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

現在、看護師の燃え尽き症候群の増加が、臨床現場で問題になっています。

まず、燃え尽き症候群とはどのような状態なのでしょうか。

以前までは明るく生き生きと仕事をしていた人が、急に元気がなくなってしまった。今までできていた仕事にも身が入っていないような状態が見られる。

このように、今まで頑張って仕事をしていた人がなんだかおかしいという状態が、燃え尽き症候群です。

一見、働きすぎが原因で燃え尽きてしまったようにも受け取られがちですが、燃え尽き症候群には3つのタイプが存在すると言われています。

一つ目は、熱狂型の燃え尽き症候群です。
これは、仕事での成功を望むあまり、働きすぎてしまった結果として、健康状態が限界を迎えてしまったタイプです。会社や病院に対して不平不満をよくもらしている人や、上昇志向の強い人に多く見られる傾向があります。

二つ目は、挑戦不足型の燃え尽き症候群です。
看護師に限らず仕事に対して何らかの目標は持っている人は多いものです。しかし、努力したにも関わらず目標が達成できず、酷く落ち込んでしまった結果として燃え尽きてしまうタイプです。ストレスへの防衛機制として、仕事や対人関係を避けようと逃避行動に出る傾向が見られます。

三つ目は、疲れ果て型の燃え尽き症候群です。
看護師は、日々様々な問題に直面しています。それは、看護業務に関すること、看護師同士の人間関係や、自分の看護観と現実とのギャップ等、抱える問題は人それぞれです。

これらの難問に直面した時、健康な人はどうにかして問題を乗り越えたり、うまく対応していこうと努力します。しかし、このタイプの燃え尽き症候群の人たちは、乗り越えようという思いはあってもモチベーションを持つことが出来ない状態になっているのです。

現代社会はストレス社会とも言われていますが、看護の現場は常に強いストレスに晒されています。患者さんの命に関わることに加えて、職場の人間関係や多忙な業務が看護師の神経をすり減らしています。
ストレスに対処する力がなくなってしまった時、誰でも燃え尽きてしまう可能性があります。

一度燃え尽きてしまうと、そこから再び回復するまでには相当の時間が必要です。そうなる前に、自分のストレスをうまく管理していくことが必要ではないでしょうか。

多忙な毎日の中で、自分より患者さんのことを優先しがちです。しかし、看護師である前に一人の人間として、自分を大切にする余裕を持つことが大切ですよ。

今日の部屋持ち:ナミ

-自分のこともケアして○ 頑張り過ぎはダメ×