自分のこともケアして○ 頑張り過ぎはダメ×

看護業務と異常分娩について

男性看護師が多くなったとはいえ、看護業界はまだまだ女性の多いところです。多くの女性看護師が抱える大きな問題の一つが、結婚・妊娠・出産というライフステージです。

一人の女性として結婚をして子供を生むということに憧れを持っている女性は多いでしょう。命の大切さを知る看護師だからこそ、その欲求は大きいと言う事もあるかもしれません。

しかし、近年の調査では看護師の異常な実態が明らかになっています。

中日新聞が女性看護師を対象として妊娠中の業務と分娩傾向を調べ、報じた調査結果によれば、通常業務を行なう看護師の10.3%が流産、25.5%が切迫流産、更に4.9%が早産と言う結果が出ています。40.7%もの妊婦が異常分娩となっているのです。

半数には満たないものの、その数値の異常性は誰が見ても明らかでしょう。また、夜勤を多く行なっている看護師は更に流産の可能性が高まるという報告もなされており、子供を考えている看護師にとっては無視できないデータとなっています。

妊娠が判明した場合に負担の少ない業務への配属など配慮をしてくれる職場も増えてきています。しかし、全ての職場がそうであると言うわけではありません。何よりも看護師が全国的に不足しているという現実がそれを許さない状況であるともいえます。

その中でも職場が協力をして妊娠、出産、育児への環境を整えることは何よりも考えなければならない福利のはずです。仮に今、妊娠をしているという看護師は、ぜひ職場に協力を申し出てください。応じてくれるならば、職員を考え、命を何よりも重んじる素晴らしい職場だと誇りに思うことが出来るでしょう。

逆に人手不足を理由に従来通りの業務を強いるのであれば、それは有給消化や休職、もしくは退職と言ったことまで視野に入れておくべきかもしれません。

過去に看護師として働き、結婚、出産、育児を経験している経験者として言わせてもらうならば、医療機関であるからこそ、新しい命の誕生に前向きに協力をすべきであり、蔑ろにする病院に人の命を扱う権利はないものであると考えます。

そのため、私の場合には出産に対しての環境が整えられない場合には退職をして、自分で自分とお腹の子供を守りました。

周囲がしてくれるのは、あくまでも出産のためのサポートでしかありません。お腹の子供と自分を守るのは、最終的には自分自身であると言うことを考え、決断をする必要があるでしょう。

今日の部屋持ち:いずみん

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