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看護師の医療行為が拡大されていく方向に進んでいくということで思う事

看護師といえば、美しい白衣の天使と呼ばれたり、時には3K(きつい、きたない、きけん)といったように、ネガティブな印象を持たれたりと、人によって様々ですよね。

しかしながら、看護師に共通していえるのは、診療の補助と療養の世話を職とすることです。これは、法的によって決められたものですのですから、看護師は特別な存在といえるでしょう。

そこで、今回お伝えするのは、看護師の医療行為が拡大されるということです。

厚生労働省は今月8日、具体的に医師に指示されなくても、看護師が一部の医療行為ができる制度の創設を決定しました。具体的には、褥瘡や壊死した部分の切除や高カロリー輸液の調整、抗不安薬の服薬指示など、医師が主としてきた41の行為です。

医師が不在の時でも、看護師が患者さんへ対応できるようにという目的で、医療行為の拡大をされたわけですが、もちろん、メリットやデメリットが出てくることでしょう。

看護師としてみれば、医師の考えに接近することで、質の高い医療が患者に提供することができるでしょう。またキャパシティーを広げることによってモチベーションが広がることと思います。

しかしながら、本来の看護が医学に偏ってしまうことも考えられます。看護は病気ではなく、病人が対象なわけですから、その心は忘れてはなりません。

看護師の医療行為の拡大について、総合的にみてみると、現代医療としては、とてもよい対応だと考えられます。医療が進歩していく中で、看護師もその時代に適応しなければなりません。

特定の看護師が、特定の医療行為を行うことは他のスタッフの刺激にもなるでしょうし、これから看護師を目指す次世代にもよい影響を与えられるのではないでしょうか。

また実際に、特定の医療行為を看護師が行うことで、今までにはなかった看護師の視点が養われることも期待できますし、患者さんに対する看護の質を高める上では重要な政策と考えられるでしょう。

これから、看護師の業務が広がる一方、責任も大きくなることを覚悟しなければなりませんね。

今日の部屋持ち:ビスト

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