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ナースにとってお肌の乾燥も怖いけど、病院内の火事を招く乾燥はもっと恐ろしい

「冬は乾燥に注意!」とよくニュースや新聞に挙げられています。それもそのはず、空気が乾燥しているからですね。そこで、空気の乾燥と聞いて、まず何を連想するでしょう。おそらく、肌の乾燥、スキンケア、風邪症状、手洗い・うがいといったことだと思います。

しかしながら空気の乾燥は、個人単位だけではなく、建造物などの火事に発展する危険性が大いにあるでしょう。建造物と言えば、看護師にとって一番近い存在である「病院」ですよね。つまり、病院も十分に火事に気をつけなければならないということです。

そもそも、火事になる条件として、小学生の頃を思い出して考えると、それは燃焼の三要素ですよね。火事をもたらすのは、いわゆる、「可燃物」「酸素」「熱源」です。

さて、病院にはこれらのうちどれが当てはまるのでしょうか?答えは簡単ですね。燃焼の三要素、すべてが当てはまります。

例えば、「可燃物」と言うと、輸液類が梱包されている段ボールや記録物など、多くのものが病院内に存在していることでしょう。

また「酸素」と言えば、患者さんのベッドサイド、移動用の酸素ボンベ、あるいは手術室のパイピングなど、至る所に酸素は存在しています。

最後に「熱源」ですが、すべての電子機器についているコンセントから発火する危険性もあれば、外来や手術室で使用する電気メスも十分に発火する危険性はあります。

また現在では少なくはなってきたと思いますが、まだ院内で喫煙所を設けている病院もあります。もちろん、タバコの火から熱源となる可能性も考えられます。

つまり、病院でのリスクマネージメントを怠れば、容易に火事となるということですね。火事ともなれば、酸素の配管が破裂し、燃焼をさらに加速させることとなるため、病院としての火事は絶対的に防ぐ必要があるでしょう。無論、病院が火事になれば、入院している患者さんがいるという事から、どのような状況となるかは想像がつくかと思います。

乾燥している冬は、一人一人の医療従事者が十分に気をつけなければならない季節でもあります。

今日の部屋持ち:ビスト

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