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RSウイルス感染症が大流行という報告を見て

RSウイルス感染症という呼吸器の病気は、ご存知でしょうか?

12月10日の朝日新聞で、RSウイルス感染症の流行が拡大していると報告しました。罹患者は3週連続で増加傾向にあり、子どもだけではなく、高齢者にも感染します。

そもそも、RSウイルスは免疫力が獲得されにくい子どもや免疫力が低下した高齢者に感染しやすいです。私もRSウイルスに感染してしまった乳幼児を看護した経験があります。もちろん、呼吸状態が悪化してしまったので入院して、点滴の治療となりました。

特に子どもの場合は、気管や肺が未発達ということや肋骨が水平になって入り、腹式呼吸であることから、呼吸をすることが苦手なのです。つまり、そこでRSウイルスに感染して、呼吸状態が悪化してしまうと、ただでさえ呼吸をすることが苦手なのに、さらに障害が増えることによって重症化しやすいと言われています。

RSウイルスの症状としては、発熱やせきなどで風邪症状がほとんどですが、それが発端で子どもや高齢者は重症化します。高齢者の場合は、RSウイルスが引きがねとなり、肺炎に発展して死亡することも多々あるようです。

RSウイルスは、飛沫感染といって、せきやくしゃみが感染経路となります。感染の対策としては、一般的に宿主、つまりその人を強化すること、感染源をなくすこと、感染経路を遮断することが掲げられています。

この中ですぐにできることは、手洗いとマスクです。一見、簡単なことかもしれませんが、とても重要なことです。

RSウイルスに感染するよりも、あるいはRSウイルスを感染させてしまうよりも、手洗い・うがい、マスクの着用をして、予防していきましょう。

その他、空気清浄器を使用されることもおすすめしますし、この時期はインフルエンザなども流行しますので、人が混雑する場を避けるといったことも大切ですよね。

何より、この時期は新年に向けて、健康な体で過ごせるようにしていきたいものです。

今日の部屋持ち:いずみん

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