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お餅っておいしいけど恐いという話(のどに詰まる⇒救急車で運ばれる)

お餅は、とても美味しい食べ物の一つですよね。

冬といったら、お正月といったら、まずお餅が出てくることは間違いないでしょう。お餅をそのまま焼いて、砂糖醤油で召し上がることも、あるいはお雑煮として召し上がることも多くあるのではないでしょうか。私としては、やっぱり、おしるこをコタツの中でテレビを見ながら食べるのが一番の楽しみです。

しかしながら、このお餅が引き金となり、救急外来に救急車で運ばれる方が、大変多くいらっしゃいます。もちろん、毎年決まって、一日に何人もの患者さんが運ばれてきますから、救急外来の看護師は、ある程度予測して動いています。おそらく、この季節では、救急隊の方もある程度は予測されているでしょう。

特にどのようなパターンで、患者さんが救急外来に運ばれるかというと、お餅を飲み込めず、つまらせてしまうことがとても多いです。そのため、ほぼ窒息状態ということになります。ですから、救急外来に運ばれた時には、すでに助からないような状態であることが多いです。

もちろん、お餅を取り出しては、心臓マッサージを行い、挿管チューブを挿入すると同時に、点滴のラインを確保するなどの蘇生術を試みますが、救命率はとても低いのが現状です。

現在、ご高齢の方はとても増えていますし、また拡大家族よりも核家族が増えています。ご家庭の中は、お餅をつまらせてからの発見が遅かったということも多くあり、それが救命率を下げてしまっている原因かもしれません。

お餅はとても美味しい食べ物です。季節を味合うといった意味でも、お正月にはお餅を食べたいですよね。このようなときには、大事に備えて、お餅をつまらせてしまったときの対策を整えておきましょう。

たとえば、お餅を食べるときは、だれかといっしょに食べること、あるいはお餅をもし詰まらせてしまったときの異物除去術を習得するといったことが必要です。さらに、単純なことですが、お餅を召し上がる際は、一口量に注意し、しっかり噛み砕いて召し上がるということです。

基本的なものほど、見逃しやすいということが多々ありますが、これらはとても重要なことですから、必ず覚えておきましょう。その一つの対策があるかないかで、大切な人の命が助かるかもしれません。もちろん、自分にとっても、他人事とは考えずに実施してみましょう。

最後にお餅は美味しく召し上がるものです。

ハプニングは、悲しみではなく、笑いありで新年を迎えましょう。

今日の部屋持ち:ビスト

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